生活基盤の変化と自然の限界
化石燃料を燃やせば、再生産不可能な石油や石炭を食い潰すというだけではなく、炭酸ガスが出ます。
酸素が減ります。
・・・むろん、これは山野の草木がある程度までは浄化してくれますが、ある限度を越えると増えるばかりです。
しかもそれは、生産量と同様に加速的に増えていきます。
そして炭酸ガスの増加は、今ではすでに自然浄化の限度を越えてしまっているといわれます。
ですから、なにかを燃やすとなんらかの公害を出して、マイナスの要素を加えることになります。
・・・こうして人類は、資源と自然環境において自然の限界にぶつかってきました。
日本では、これは1970年前後から非常に明瞭になってきます。
1970年、昭和415年というと、日本では、戦後の素晴らしい高度成長を祝うフェスティバルのような行事だった万国博覧会が大阪・千里ガ丘で開かれていました。
しかし、その同じ年に、日本のジャーナリズムはいっせいに反公害キャンペーンも始めます。
どのように大気や海が汚染されているかを、これでもか、これでもか、というように書き立てたのです。
この公害は高度成長の暗黒面です。
ですから、1970年は、とくに日本において、高度成長の明るい面と暗い面がくっきりと浮かび上がった年なのです。