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2010年12月 アーカイブ

西洋の時代の終わり

第二次大戦の最も重要な結果の一つは、かつての植民地時代が完全に過去のものになってしまったことです。


かつての植民地、半植民地はみな次々に独立しました。


日本は負けたけれども、ある意味で、わたしたちが素朴に考えていたことが実現したともいえるでしょう。


マレー半島、ビルマ、そしてインドもイギリスから独立し、インドネシアはオランダの支配を脱し、インドシナ半島はフランスのくびきを断ち切り、また中国はもちろん「中国人の中国」をうちたてました。


アフリカ地域もそのようになりました。


つまり、植民地時代は終わったのです。


日本もそれに便乗しましたが、植民地時代は西欧の世界支配の典型的な現象だったはずです。


第二次大戦の後、世界のヘゲモニーはアメリカが握ってきましたが、そのアメリカの力も、後で述べるように、最近は大きくゆらいでいます。


今日、世界的に見ると、経済、産業が急上昇で伸びているのは太平洋地域、それも東アジア地域です。


大西洋の周辺はもう完全に停滞の状態に入っています。


「大西洋の時代」は終わって「太平洋の時代」が始まっている、というふうにいう人もいます。


・・・以上、近代という時代を特徴づけてきた3つの要素のすべてが今は崩れています。

西洋の時代の終わり 2

今日の転換は単なる転換ではなく、人類史的な大転換だといってもおかしくはないでしょう。


実際、今日、わたしたちの立っている生活の地盤そのものが急激に変わってきています。


以下にまとめてみましょう。


まず、自然の状態がすっかり変わってきています。


自然資源一つとってみても、生産が加速的に増大するということは、資源の消費量も加速的に増えるということであり、資源は有限ですから、この過程はいずれ自然の天井にぶつかります。


しかもそれは、だんだんぶつかるのではなく、急にぶつかることになります。


もう一つ重要なことは、環境汚染の間題です。


環境汚染、いわゆる公害です。


あるものを生産すると必ずなんらかの破壊を伴います。


「そんなことはない。ウチはものを造ってもなにも環境を汚染していない」


・・・という人がいるかもしれません。


しかし、少なくともエネルギーは使うはずです。


ところが現在、エネルギーはほとんどが石油、石炭のような化石燃料を燃やして手に入れるのです。

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