goodな本
赤羽末吉作・絵/福音館書店刊
この絵本は、まず幼稚園の先生方にじっくりと読んでいただいて、保育をする人自身の想像力のゆたかさが、子どもたちの夢を押し拡げ、子どもの想像力をどれほど刺激し、遊びを限りなくゆたかに発展させるかに、改めて思いをいたしてほしいと願います。
この絵本の著者の添え書きにありますように、この物語のもとは約三十年前に東京の幼稚園の先生が、四歳の子どもたちとの保育のなかで実際に経験された話です。
心まちにしていたいも掘り遠足が、雨のために一週間延期されることになって、すっかり落ちこんでいる子どもたちの気持ちを先生がみごとに生き返らせるだけでなく、子どもといっしょに新しい夢を限りなく拡げてゆくそのみごとさは、保育が先生と子どもの合作だということを感じさせてくれます。
この保育実践に感動された画家の赤羽末吉さんが、さらに夢を大きく発展させて絵本に仕上げられた、これは稀にみる楽しい傑作です。